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集客力ランキングで滋賀は全国38位⁉
集客力ランキングで滋賀は全国38位⁉
5月の日経新聞の記事をもとに、滋賀のエンタメアリーナ建設計画で目指す姿を考えてみました。
記事の主な内容は以下の通り。
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2024年に全国47都道府県にあるプロスポーツチームのスタジアムやアリーナなどの主要施設を訪れた人は、のべ93,000,000人を超え、コロナ禍前の水準まで回復しつつある。これらの施設の周辺人口に比べた来訪者数の割合を人流データをもとに民間会社が計測し、ランキングにした。
≪人口比の集客割合≫
➀広島 218%
②佐賀 138%
③宮城 130%
④神奈川 126%
⑤東京 106%
⑥兵庫 106%
⑦北海道 102%
⑧福岡 99%
⑨大阪 93%
⑩愛知 84%
・
全国平均 75%
・
㊳滋賀 21%
記事URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC291KJ0Z20C25A3000000/
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全国1位は広島県。サッカーJ1サンフレッチェ広島の新スタジアム開業もあり、アリーナも含めた主要施設に県人口の2倍の人が訪れた計算になります。
そして、注目は2位の佐賀県。トップ10で唯一、佐賀県はプロ野球NPBチームが本拠地を置いていないにもかかわらず、人口の1.3倍ののべ108万人の集客を達成しています。最大の要因となったのが、2年前に開業した「SAGAアリーナ」(8,400人収容)。バスケットボールB1佐賀バルーナーズの本拠地です。また、羽生結弦さんのアイスショーやB´zのコンサートも開かれ、いずれも経済波及効果は約3~4億円と試算されています。周辺にはホテルの建設計画も相次いでいるということで、記事の中で佐賀県知事は「経済効果は年50億~100億円。整備にかけた投資は5年~6年で回収できる」と話しています。
もちろん、今後の経済効果や投資回収までの計画がこのまま順調に進むかどうかは未知数ですが、エンタメアリーナ建設が地域経済に与える影響がうまく表れた成果と言えるでしょう。特に佐賀県のケースは、人口規模で上回る滋賀県にとっても手本とすべきところで、アリーナの整備次第では集客力を伸ばす余地が大いにあることは間違いありません。
滋賀のエンタメアリーナ計画で目指すのも、「SAGAアリーナ」に近い6,000人~8,000人収容の民設民営のアリーナです。既存の競技用アリーナでは対応できない音楽イベントやMICE(会議・展示会)の開催拠点として、年間50万~60万人の動員目標を掲げています。プロスポーツチームの本拠地として利用しつつ、音楽などの幅広い利用も見込めるエンタメアリーナとなることで、年間を通じた経済効果と地域活性化に貢献する可能性を秘めた「スマートべニュー」を実現します。