アリーナ情報
アリーナは猛暑の味方⁉
異常な暑さが続いていますね。連日、日本各地で気温が40度を超えて命にかかわるほど。夏の全国高校野球が朝と夜の二部制になるなど、屋外でのスポーツやイベントは、健康面でも経済面でも大きなリスクを抱えざるをえない状況となっています。
そこで注目度が増しているのが「アリーナ」です。猛暑を避けられる「涼しい場所」というのはもちろん、季節を問わず、天候に左右されないイベント開催の「持続可能性」を確保できるメリットが期待されているのです。
実際に、夏場の音楽フェスをアリーナで開催する動きは出始めています。8月には埼玉で、9月には長崎で屋内音楽フェスがいずれも初開催されます。
「CANNONBALL2025」8月10日~11日@さいたまスーパーアリーナ
https://cannonball-live.jp/
「HAPPINESS JAM」9月6日@ハピネスアリーナ
https://www.nagasakistadiumcity.com/happiness-jam-2025/
こうした「アリーナシフト」の流れはデータでも裏付けられています。コンサートプロモーターズ協会(ACPC)がまとめた2024年の市場調査データによると、会場別の公演数は「アリーナ」が前年から124.5%の増加した一方で、「野外」は70%減少しました。
暑さを避けるためのアリーナの使い方は、音楽だけではありません。夏場のスポーツの大会はもちろん、学校や地域での運動会などのイベントをアリーナで開催するという選択肢も今後は増えてくるかもしれません。さらに、日常生活の中で市民が暑さをしのぐための「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」としても、適切な冷房設備と十分な滞在空間があるアリーナはふさわしいと言えるでしょう。